「エルヴィン・ヴルム 人のかたち」(十和田市現代美術館)開幕レポート。なにが「人」をかたちづくるのか
エルヴィン・ヴルムの美術館における日本初個展が十和田市現代美術館で開幕した。会期は11月16日まで。会場の様子をレポートする。

オーストリアのアーティスト、エルヴィン・ヴルムの美術館における日本初個展が、青森・十和田市の十和田市現代美術館で開幕した。会期は11月16日まで。担当は同館キュレーターの中川千恵子。
ヴルムは1954年ブルック・アン・デア・ムーア生まれ。ウィーン応用美術大学とウィーン美術アカデミーで学び、現在はウィーンとリンベルクを拠点に活動している。これまでの主な個展に、「Deep」(国立マルチャーナ図書館・コッレール博物館、2002)、「Trap of the Truth」(ヨークシャー彫刻公園、2023-24)、「Erwin Wurm Photographs」(ヨーロッパ写真美術館、2020)などがある。また「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」(2017)ではオーストリア館でその作品が展示された。

ヴルムは十和田市現代美術館の常設作品も手がけており、館外にある 《ファット・ハウス》《ファット・カー》は、市民にもなじみ深い作品だ。本展はヴルムの国内初個展となる。
