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黒田大スケ「天幕のためのプラクティス」

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 大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)で、黒田大スケによる個展「天幕のためのプラクティス」が開催されている。

 黒田大スケは1982年京都府生まれ。広島市立大学院博士後期課程修了。2019年から20年に文化庁新進芸術家海外研修員(フォートワース、アメリカ)。帰国後は京都を拠点に制作活動を行う。社会のなかに佇む忘れられた存在を調査やフィールドワークを通して見出し、映像やインスタレーションを制作。近年は彫刻に関するリサーチをもとに、近代以降の彫刻家やその制作行為をモチーフとした映像作品に取り組んでいる。

 EXPO2025大阪・関西万博にあわせて開催される本展は、黒田が昨年から行ってきた大阪の公共空間にある彫刻作品の調査をもとにした映像作品を中心に構成。

 また、同センターが収蔵する大阪府のコレクション「大阪府20世紀美術コレクション」についても黒田のこれまでの活動と関連付けて取り上げるなど、本展を通して大阪の歴史や街と芸術との関係について考え、問い直すことのできる機会となっている。