被爆80周年記念　記憶と物 ―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―

　広島市現代美術館 B展示室で「被爆80周年記念　記憶と物 ―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―」が開催される。

　本展は、戦争や原爆の「記憶」と、美術作品をはじめとする「物」との関係がテーマとなる。同館の位置する比治山にかつてあった、戦中の銅像やそのつくり手、戦後に再建された像の例から、それらが関係した記憶の形成、忘却、再構成について考える。

　また、モニュメント、ミュージアム、アーカイブといった記憶形成に関わる物や活動に関心を持ち、主題として取り扱うアーティストの試みからは、過去を現在との連続性においてとらえ、過去の営みと対話的に向きあう姿勢を垣間見ることができる。

　それらに加え、美術館活動を後付けるコレクションからなる今回の展示は、表現や制度を通して形成される戦争の記憶、当事者性、過去を継承する可能性についての対話的、建設的な議論と思索の場となることが目指される。