EXHIBITIONS
山本基「時の積層 – 記憶へ」
YUKIKOMIZUTANIで、山本基による個展「時の積層 – 記憶へ」が開催されている。
山本基は1966年広島県尾道市生まれ。1995年に金沢美術工芸大学絵画専攻を卒業。二ューヨーク近代美術館MoMA P.S.1をはじめ、エルミタージュ美術館、ベルビュー美術館、ソウル市立美術館、モントレー美術館、ミント美術館、トゥーン美術館、東京都現代美術館、箱根・彫刻の森美術館、金沢21世紀美術館、ポーラ美術館、瀬戸内国際芸術祭など国内外で作品を発表。
山本は、これまで「塩」を用いたインスタレーションを制作してきた。日本では古くより塩は神聖なものとされ、浄化や清めを喚起させるものとして様々な場面で用いられている。山本は、複雑な白の色調を持つ塩の神秘的な性質に惹かれ「人の死を受け入れる存在」として擬人化もしている。
作品には、作家自身の過去の体験から生まれた個人的な祈りと、生と死への問いに対する独自の答えが含まれる。描かれる渦巻き模様は、その思いが絶えることなく続いていく様を表現しており、甦りや再生、永遠を象徴している。
作品の特徴として、展覧会の最終日には必ず壊され、海に戻すところまでを一環としたインスタレーションとしていることが挙げられる。観客を募って行われる「海に還るプロジェクト」には、これまで累計何千人が参加しており、観客自身が積極的にインスタレーションへ参加することで、生命の循環と儚さに思いを馳せる機会を促す。
本展では、時間の堆積とそこに宿る記憶の可視化を試みる。塩のインスタレーションに加え、古今東西で「永遠」を象徴する金(金箔)を用いた平面作品では時間の重なりを表現。また、1990年代半ばから制作を続ける植物を樹脂に閉じ込めたシリーズでは、記憶の層を浮かび上がらせる。
本展における「海に還るプロジェクト」は、会期の最終日5月10日に開催予定。参加方法については、YUKIKOMIZUTANIのウェブサイトおよび公式インスタグラムにて告知。
山本基は1966年広島県尾道市生まれ。1995年に金沢美術工芸大学絵画専攻を卒業。二ューヨーク近代美術館MoMA P.S.1をはじめ、エルミタージュ美術館、ベルビュー美術館、ソウル市立美術館、モントレー美術館、ミント美術館、トゥーン美術館、東京都現代美術館、箱根・彫刻の森美術館、金沢21世紀美術館、ポーラ美術館、瀬戸内国際芸術祭など国内外で作品を発表。
山本は、これまで「塩」を用いたインスタレーションを制作してきた。日本では古くより塩は神聖なものとされ、浄化や清めを喚起させるものとして様々な場面で用いられている。山本は、複雑な白の色調を持つ塩の神秘的な性質に惹かれ「人の死を受け入れる存在」として擬人化もしている。
作品には、作家自身の過去の体験から生まれた個人的な祈りと、生と死への問いに対する独自の答えが含まれる。描かれる渦巻き模様は、その思いが絶えることなく続いていく様を表現しており、甦りや再生、永遠を象徴している。
作品の特徴として、展覧会の最終日には必ず壊され、海に戻すところまでを一環としたインスタレーションとしていることが挙げられる。観客を募って行われる「海に還るプロジェクト」には、これまで累計何千人が参加しており、観客自身が積極的にインスタレーションへ参加することで、生命の循環と儚さに思いを馳せる機会を促す。
本展では、時間の堆積とそこに宿る記憶の可視化を試みる。塩のインスタレーションに加え、古今東西で「永遠」を象徴する金(金箔)を用いた平面作品では時間の重なりを表現。また、1990年代半ばから制作を続ける植物を樹脂に閉じ込めたシリーズでは、記憶の層を浮かび上がらせる。
本展における「海に還るプロジェクト」は、会期の最終日5月10日に開催予定。参加方法については、YUKIKOMIZUTANIのウェブサイトおよび公式インスタグラムにて告知。