西日本を舞台に、アートを通して地域の魅力を再発見
大阪・関西万博で盛り上がりを見せる西日本エリア。今年はこの地域で様々な芸術祭が開催される。これを機に、アートを巡る西日本の旅へ出かけてみては?

ルクア大阪を運営するJR西日本SC開発株式会社が、新たに立ち上げたプロジェクト Nishi Nippon ARTrail。西日本の各地の芸術祭やデザインイベントを紹介し、旅行や日常のなかでアートを通して各地の魅力を再発見し、一人ひとりにあった豊かさを提供していくことを目的としている。
大阪・関⻄万博が開催される2025年は、⻄日本の各地で多くの芸術祭やデザインイベントが開催される。そのなかでも、春に開催される「押さえるべきイベント」を一挙に紹介。アートを通して各地の魅力を再発見してみては?

瀬戸内国際芸術祭

アートを道しるべに、島々を巡りながら瀬戸内の美しい景観や自然、島の文化や生活に出会う、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」が今年3会期にわたって開幕される。
2010年の第1回から「海の復権」をテーマに掲げ、瀬戸内海が地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指す。6回目となる今回の参加作家は37の国と地域から218組。エリアも拡大し、新たに香川県沿岸部の志度・津田、引田、宇多津の3エリアが加わり、全17エリアに拡大。
また、芸術祭がアジアの文化芸術の中核となり、世界と広く連携する取組みを進める。中心となる直島では、安藤忠雄氏設計で、アジアのアーティスト12組が参加する「直島新美術館」が5月31日に開館。芸術祭のマザーポート高松港では、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)との共催企画としてホンマタカシによる展覧会、ベトナムの多様な魅力を紹介する「ベトナムプロジェクト」など、多様な催しや地域の食などを通して世界から集う人々を歓待する。
なお今回は広域連携事業として、「瀬戸芸美術館連携」プロジェクトと称して芸術祭会期を中心に、香川、岡山、兵庫の8つの美術館が日本人アーティストの展覧会を開催。島々のみならず、周囲のエリアにも足を運んでほしい。
開催期間:春=2025年4月18日~5月25日(38日間)、夏=8月1日~31日(31日間)、秋=10月3日~11月9日(38日間)
会場:瀬戸内海の島々と沿岸部 全17エリア ※全会期=直島 豊島 女木島 男木島 小豆島 大島 犬島 高松港エリア 宇野港エリア、春会期=瀬戸大橋エリア、夏会期=志度・津田エリア 引田エリア、秋会期=本島 高見島 粟島 伊吹島 宇多津エリア
瀬戸内国際芸術祭 公式サイト: https://setouchi-artfest.jp/


Following the Line, 2022 Still Alive – Aichi Triennale 2022 Photo by Sunhi Mang ©JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota
