アーティゾン美術館「ジャム・セッション」第6弾、山城知佳子と志賀理江子が参加
アーティゾン美術館で、第6回の「ジャム・セッション」展が開催。本展では、沖縄と東北、それぞれの地に根ざしたアーティスト・山城知佳子と志賀理江子が、石橋財団が所蔵する近現代美術のコレクションと新たな対話を生み出す。会期は10月11日〜2026年1月12日。

アーティゾン美術館で、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」展が開催される。会期は10月11日〜2026年1月12日。
本展は、同館が継続して取り組む「ジャム・セッション」シリーズの第6回目にあたり、石橋財団が所蔵する近現代美術のコレクションと、現代を代表するアーティストとの共演を通じて、美術の新たな可能性を探る試みだ。

今回のセッションには、沖縄を拠点に戦争や植民地支配の歴史と身体的に向き合ってきた映像作家・山城知佳子と、東北・宮城県を拠点に写真を軸とした独自の物語世界を展開してきた志賀理江子が参加する。両者は、それぞれの土地に根ざした歴史や記憶と深く関わりながら、現代社会における分断や忘却に批評的な視線を向けてきた。
展覧会タイトル「漂着」には、偶然と必然、外部からの流入と内部の応答という二重の意味が込められている。異なる背景を持つ2人の作家が、それぞれの土地で培ってきた視点を通じて、離れた場所や他者の記憶と新たな接続を試みる。本展では、そうした軌跡が石橋財団のコレクション作品と交差し、「記憶」「災害」「移動」「再生」などのテーマが、空間全体を通じて展開される。展示空間そのものが「漂着地」として機能し、時間や場所、身体、記憶が交錯する体験が創出される。