EXHIBITIONS
紫牟田和俊展
hide galleryで、紫牟田和俊による個展が開催されている。
紫牟田和俊は1957年福岡県生まれ。1978年、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。1986年には同大学大学院壁画第二研究室を卒業し、1991年に同大学大学院博士後期過程を修了。それに先立ち、1988年には統合前のドイツでハンブルク美術学校に在籍し、ドイツの美術家フランツ・エアハルド・ヴァルターに師事。これを境に、油画科に在籍しながらも絵画という枠組みに固執せず、観念的な意味での身体や物質、構造といった要素を横断する作品を発表してきた。
作品の主なシリーズは、1991年より多色あるいは単色で塗布された複数の板を壁面に対して規則的に斜めに設置する「pious colors」、2005年より、石膏で型取りされた小さな箱型の立体を並置した「TORSOHOUSE」、22年より複数の筐体を重ねて、できた形によってトルソをつくり、それを収納された状態でおく「Torso in the Box」など。いずれも観念的なモチーフを抱いて身体・構造があらわれる、観念と物質が交差する表現に加えて、言語への関心や言葉あそび的な要素が見られる。
本展では、作家が最初期から取り組んできた「箱」の作品を起点に、ここ10年のあいだに興味を抱き、何度か油絵で挑んできたきたという「瓦解していくイメージ」を主軸とする新作の絵画、立体作品を展示。さらには、かつてグループ展「LVRFI」(2006 stuio ONO、2008 T&S Gallery)で展示された作品もあわせて紹介している。
その時々の関心に緩やかにうつろい、作品を制作してきた作家の活動をあらためて見渡し、時間とともに展開してきた紫牟田の豊かな試みを見ることができる。
紫牟田和俊は1957年福岡県生まれ。1978年、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。1986年には同大学大学院壁画第二研究室を卒業し、1991年に同大学大学院博士後期過程を修了。それに先立ち、1988年には統合前のドイツでハンブルク美術学校に在籍し、ドイツの美術家フランツ・エアハルド・ヴァルターに師事。これを境に、油画科に在籍しながらも絵画という枠組みに固執せず、観念的な意味での身体や物質、構造といった要素を横断する作品を発表してきた。
作品の主なシリーズは、1991年より多色あるいは単色で塗布された複数の板を壁面に対して規則的に斜めに設置する「pious colors」、2005年より、石膏で型取りされた小さな箱型の立体を並置した「TORSOHOUSE」、22年より複数の筐体を重ねて、できた形によってトルソをつくり、それを収納された状態でおく「Torso in the Box」など。いずれも観念的なモチーフを抱いて身体・構造があらわれる、観念と物質が交差する表現に加えて、言語への関心や言葉あそび的な要素が見られる。
本展では、作家が最初期から取り組んできた「箱」の作品を起点に、ここ10年のあいだに興味を抱き、何度か油絵で挑んできたきたという「瓦解していくイメージ」を主軸とする新作の絵画、立体作品を展示。さらには、かつてグループ展「LVRFI」(2006 stuio ONO、2008 T&S Gallery)で展示された作品もあわせて紹介している。
その時々の関心に緩やかにうつろい、作品を制作してきた作家の活動をあらためて見渡し、時間とともに展開してきた紫牟田の豊かな試みを見ることができる。