EXHIBITIONS
白木麻子「I Heard You, Still」
CAPSULEで、白木麻子による個展「I Heard You, Still」が開催されている。
白木麻子は東京都生まれ。現在、ベルリンと東京を拠点として活動している。東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程美術専攻修了博士号取得。
以下、本展の展覧会ステートメントとなる。
「ある時、毎日通う道で心惹かれる形をした一本の枝を拾いました。そして次の日、またその場所で同じように枝を見つけ、次の日、そしてまた次の日とそれは続き、拾った枝は私の作業場の机の上でこんもりと積み上がりました。なぜ、その場所には目に留まる枝があるのか。不思議に思いその場所へ行き、辺りを見回してみると、頭上には鳥の巣があったのです。私が拾った枝は、この鳥の巣をつくる過程で落ちたものだと知った瞬間、私は鳥の世界を覗き見てしまったかのような、衝撃と驚きに満ちた気持ちになりました。それは、私が心惹かれ美しいと思って拾った枝と、鳥が巣をつくるために合理性を求めて集めた枝が、接点を持ったことへの驚きであり、木の枝の『かたち』を通して、鳥の住む世界が再生された瞬間でした。
私たちの生きる世界は、いくつもの異なる層を織り交ぜながら存在していますが、何かのきっかけによってこの様々な層が開示され、同一視される瞬間があります。その時、私たちは決して無くならない隔たりを持った他者をほんの少し俯瞰するための高台に立つことができます。あなたを通して私を、そして私はあなたの世界を想像してみたいのです」(展覧会ウェブサイトより)。
白木麻子は東京都生まれ。現在、ベルリンと東京を拠点として活動している。東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程美術専攻修了博士号取得。
以下、本展の展覧会ステートメントとなる。
「ある時、毎日通う道で心惹かれる形をした一本の枝を拾いました。そして次の日、またその場所で同じように枝を見つけ、次の日、そしてまた次の日とそれは続き、拾った枝は私の作業場の机の上でこんもりと積み上がりました。なぜ、その場所には目に留まる枝があるのか。不思議に思いその場所へ行き、辺りを見回してみると、頭上には鳥の巣があったのです。私が拾った枝は、この鳥の巣をつくる過程で落ちたものだと知った瞬間、私は鳥の世界を覗き見てしまったかのような、衝撃と驚きに満ちた気持ちになりました。それは、私が心惹かれ美しいと思って拾った枝と、鳥が巣をつくるために合理性を求めて集めた枝が、接点を持ったことへの驚きであり、木の枝の『かたち』を通して、鳥の住む世界が再生された瞬間でした。
私たちの生きる世界は、いくつもの異なる層を織り交ぜながら存在していますが、何かのきっかけによってこの様々な層が開示され、同一視される瞬間があります。その時、私たちは決して無くならない隔たりを持った他者をほんの少し俯瞰するための高台に立つことができます。あなたを通して私を、そして私はあなたの世界を想像してみたいのです」(展覧会ウェブサイトより)。