川平遼佑「Lost in Laundry」

　gallery UG Tennozで、川平遼佑による個展「Lost in Laundry」が開催されている。

　以下、本展の展覧会ステートメントとなる。

「川平遼佑は、2019年に開催された約20年続いている若手アーティスト発掘と育成活動の一環であるUG Project『KONSHIN-TEN』より選抜され、専属アーティストとして関わり始めて6年目となります。昨今では、銀座 蔦屋書店での個展、マカオでのグループ展、gallery UG Tennozでの個展、アートフェア東京に出品するなど、目覚ましい活躍により各所で爪痕を残しています。

　想像力豊かな子供時代のトラウマをユニークな作品に昇華してきました。実際のブリーフを支持体に、実際に見た怖い夢や想像してしまったオバケや怪物を描いています。それは、幼い頃にトイレに行けずにブリーフを濡らしてしまったことへの贖罪のようです。

　近年、キャンバス作品を多く手がけるようになり、支持体だったブリーフが画面のなかにヒーローとして登場。実際の生活のなかで、アーティスト自身も子供を持ち、子供の成長とともに自身の幼い頃の記憶と重なり、キャラクターがより鮮明に投影されるようになりました。同時に、はっきりとした太い輪郭とシンプルで鮮やかな色彩の背景で構成され、さらにコミカライズされた作品は、日本の現代アートで注目されるスーパーフラットとしての要素が含まれています」（展覧会ウェブサイトより）。