EXHIBITIONS

鈴木ヒラク「海と記号 Ocean and Signs」

海と記号 #06 2025(16点組) photo by Ooki Jingu ©Hiraku Suzuki Studio

 ポーラ ミュージアム アネックスで、鈴木ヒラクの展覧会「海と記号 Ocean and Signs」が開催される。

 鈴木ヒラクは、「描く」と「書く」のあいだを主題に、平面・彫刻・映像・インスタレーション・パフォーマンスなど、ドローイングの概念を拡張するような様々な制作活動を展開。壁画から、植物や鉱物、光の軌跡といった非人間の描く線の断片までをアーカイヴし、身体を通して再構築することで、「ドローイングの生態学」ともいえる独自の体系を生み出してきました。

 本展の中心となるのは、深海や宇宙を想起させる瞑想的な青の背景に、シルバーで描かれた連作「海と記号」(2025)だ。会場では16点組の大型キャンバスが円環状に配置される。また、考古学的遺物の写真をシルバーで塗り消し、架空の記憶を描き出す《Casting(Ocean)》(2025)や、新作映像インスタレーションもあわせて展示する。