2025.4.16

鈴木ヒラクの個展「海と記号」がポーラ ミュージアム アネックスで開催へ。ドローイングを通じて文明の起源を問う

ポーラ ミュージアム アネックスで、鈴木ヒラクの個展「海と記号」が開催される。会期は4月25日〜6月8日。

海と記号 #06 2025 キャンバスにシルバーインク、顔料、土、アクリル、キャンバス 200 x 145 x 5cm (16点組) photo by Ooki Jingu
© Hiraku Suzuki Studio
前へ
次へ

 東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスで、鈴木ヒラクの個展「海と記号」が開催される。会期は4月25日〜6月8日。

 鈴木ヒラクは1978年生まれ。東京藝術大学大学院修了後、シドニー、サンパウロ、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンなどの各地で滞在制作を行う。「描く」と「書く」の間を主題に、平面・彫刻・映像・インスタレーション・パフォーマンスなど様々な制作活動を展開し、ドローイングの拡張性を探求している。

 本展の中心となるのは、瞑想的な青の背景に、光を反射するシルバーのインクで描かれた16点の大型連作「海と記号」(2025)だ。会場では、それらの大型キャンバス16点を円環状に配置することで、生成と消滅の連続性を映像的に見せるという。また、考古学的遺物の写真をシルバーで塗り消し、架空の記憶を描き出す《Casting (Ocean)》(2025)や、新作映像インスタレーションもあわせて展示。これらを通じて、鈴木は我々が紡ぐ文明の起源へ問いを投げかける。

Casting (Ocean) 2025 博物館のカタログ切り抜き、シルバースプレー サイズ可変 photo by Ooki Jingu
© Hiraku Suzuki Studio
海と記号 #10 (detail) 2025
photo by Ooki Jingu
© Hiraku Suzuki Studio
Still image from GENGA #1001 - #1100 (video) 2025 シングルチャンネルビデオ(5分[ループ])
アニメーション:張昊東
© Hiraku Suzuki Studio