2025.7.30

丹下健三による名作「旧香川県立体育館」を後世に。保存と再生を求める署名がスタート

丹下健三の設計による「旧香川県立体育館」。その保存、再生を求める署名が始まった。

 建築家・丹下健三の設計による「旧香川県立体育館」。その保存および利活用を目指す「旧香川県立体育館再生委員会」が、同建築の民間による買収等により保存、再生を求める署名を開始した

 旧香川県立体育館は、東京オリンピックが開催された1964年に竣工した体育館。和船を思わせる形状から、長年「船の体育館」と呼ばれてきた。2014年9月末から耐震改修工事の入札不調により施設の利用が中止され、現在に至るまで休館している。

 本署名は香川県に対し、1964年に丹下健三氏が設計した旧香川県立体育館の解体計画を再考するよう求めるもの。旧香川県立体育館再生委員会は、7月18日付で同建築の買取等に関する正式な意向表明書を香川県教育委員会および香川県知事に提出しており、県提示の解体費用11億円をかけず、民間が全額自己資金で耐震改修・保存を行い、宿泊施設等として利活用する提案を行っている。