アルベルト・ヨナタン・セティアワン-Sugar Poetry

　ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUMで「アルベルト・ヨナタン・セティアワン-Sugar Poetry」が開催される。

　アルベルト・ヨナタン・セティアワンはインドネシア生まれのアーティスト。セティアワンは砂糖に注目した。砂糖は鍵善良房で300年近くにわたって受け継がれてきた菓子づくりの主原料だ。手彫りの木型に砂糖を押し固め、様々な動植物のかたちをつくり出すプロセスに魅了され、本展では、そうしたモチーフを、彼が扱い慣れている陶土と、粒子の細かい日本の砂糖（和三盆）というふたつの素材で表現している。

　本展は、砂糖のようにありふれた材料が文化的な意味を持つものへ変わるという、相反する側面の変化の過程を詩的に投影している。本展覧会では、こうした変化の過程がはらむ儚さに対するセティアワンの探求心を、ドローイングや映像作品、インタラクティブパフォーマンスといった様々な表現で紹介する。