EXHIBITIONS
髙橋銑「条痕板/Streak Plate」
Otherwise Gallery(アザワイズギャラリー)で、彫刻家・髙橋銑による個展「条痕板/Streak Plate」が開催される。
髙橋は、彫刻家として現代美術の分野で活躍するかたわら、彫刻作品の保存修復にも携わるアーティストだ。2023年に「CAFAA賞」のグランプリを受賞し、翌年にニューヨークでのレジデンスプログラムに参加。彫刻作品を保存修復する経験で培った素材への洞察をもとに、ものが残ること、消えることについて問いかける作品を発表してきた。
本展では、初公開となる新作シリーズを発表する。今回の新作は、大理石を主素材とし、銅・真鍮・鉄などの腐食性金属との組みあわせによって構成されている。物質が変化するプロセスそのものを作品として提示することで、時間の蓄積や記憶、物質の消失などの可視化する。
また、展覧会タイトルである「条痕板」とは、当初は保存修復現場で見られる筋状の痕跡である「条痕」から髙橋が着想した造語だ。しかし調査のなかで、鉱物識別にもちいられる素焼きのプレートを指す実在の言葉であることが明らかになった。偶然にも「観察によって痕跡から本質に迫る」という意味がかさなり、髙橋はその一致に強い共感と手応えを感じ、この言葉をそのままタイトルにもちいている。
髙橋は、彫刻家として現代美術の分野で活躍するかたわら、彫刻作品の保存修復にも携わるアーティストだ。2023年に「CAFAA賞」のグランプリを受賞し、翌年にニューヨークでのレジデンスプログラムに参加。彫刻作品を保存修復する経験で培った素材への洞察をもとに、ものが残ること、消えることについて問いかける作品を発表してきた。
本展では、初公開となる新作シリーズを発表する。今回の新作は、大理石を主素材とし、銅・真鍮・鉄などの腐食性金属との組みあわせによって構成されている。物質が変化するプロセスそのものを作品として提示することで、時間の蓄積や記憶、物質の消失などの可視化する。
また、展覧会タイトルである「条痕板」とは、当初は保存修復現場で見られる筋状の痕跡である「条痕」から髙橋が着想した造語だ。しかし調査のなかで、鉱物識別にもちいられる素焼きのプレートを指す実在の言葉であることが明らかになった。偶然にも「観察によって痕跡から本質に迫る」という意味がかさなり、髙橋はその一致に強い共感と手応えを感じ、この言葉をそのままタイトルにもちいている。