アーカスプロジェクト、「世界で最も優れたアーティスト・イン・レジデンスプログラム ベスト10」に選出
アーティスト・イン・レジデンスプログラムを実施する茨城のアーカスプロジェクトが、「世界で最も優れたアーティスト・イン・レジデンスプログラム ベスト10」に選出された。

国際的に活動するアーティストが茨城で滞在制作を行うアーティスト・レジデンス・プログラム(以下、AIR)と、地域の住民が主体となって関われる場づくりやワークショップなどの地域プログラムを展開しているアーカスプロジェクトが、「世界で最も優れたアーティスト・イン・レジデンスプログラム ベスト10」に選出された。
アーカスプロジェクトのAIRプログラムは、プレ事業として1994年に開始して以来、現在まで100名以上のアーティストを世界各地より招聘し、世界のアートシーンの第一線で活躍するアーティストたちを世に送り出してきた。
今回のランキングは、現代美術のオンライン雑誌「CAI(Contemporary Art Issue)」および「Artland」のそれぞれが発表したもので、ニューヨークのホイットニー美術館インディペンデント・スタディ・プログラムやベルリンのクンストラーハウス・ベタニエンといった名だたるAIRプログラムと肩を並べ、⾼い国際的評価を得たことになる。⽇本国内のAIR団体では唯⼀のランクインとなった。
また、世界で定評があるレジデンスプログラムを紹介するウェブサイト「Art Residency Guide」においてはMMCA Residency(ソウル、⾼陽市、韓国)に次いでアジア圏で2位と⾼い評価を得ている。
アーカスプロジェクトは今回のランクインの理由について、もりや学びの⾥にあるアーカススタジオでの制作環境の充実、アーティストの専⾨性を尊重したきめ細やかな⽀援体制、そして地域との交流を活かしたプログラムなどを挙げており、これからもアーティストや市⺠に寄り添いながら、プログラムの内容をさらに充実させていくとしている。
なお、アーカスプロジェクトの25年度のアーティスト・イン・レジデンスプログラムは、インド在住のアヴニー・タンドゥン・ヴィエラとオランダ在住のイブラヒム・クルト、東京在住の佐藤浩一が参加。アーティストたちは、8月29日から11月26日までの90日間、茨城県守谷市のアーカススタジオを拠点に、リサーチおよび制作活動に取り組む。

オープンアクセス・アーカイブ
The Museum of Ephemera Archival Objects, 2020 to present

Lucie Fortuinとの共同制作 映像
