2025.5.30

「FUJI TEXTILE WEEK 2025」が開催。テーマは「織り⽬に流れるもの」

⼭梨県富⼠吉⽥市で、布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)」が開催される。会期は11⽉22⽇〜12⽉14⽇。

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 ⼭梨県富⼠吉⽥市で、2年ぶり4回⽬となる布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)」が開催される。会期は11⽉22⽇〜12⽉14⽇。

「FUJI TEXTILE WEEK 2022」アート展出展作品 落合陽一《The Silk in Motion》 撮影=吉田周平

 FUJI TEXTILE WEEKは、1000年以上続く織物の産地である⼭梨県富⼠吉⽥市を舞台としたアートイベント。⽷や布などに着想を得た芸術表現を通じて、テキスタイルの新たな可能性を模索する場として誕⽣し、織物産業と現代美術を融合させている。メインとなるアート展のほか、街歩きとともに楽しめるワークショップや多様なクリエイターとのコラボレーション企画も行われる。

「FUJI TEXTILE WEEK 2021」出展作品 ⼤巻伸嗣《トキノカゲ》 撮影=吉⽥周平

 今年のテーマは「織り⽬に流れるもの」。織物の下層で脈打っている⾳や⼿のリズム、記憶、⼟地の気配などを、織り⽬の下を走っている無数の⾒えない⼒としてとらえた。今回は、これらの可視化されないもの、下に潜むものに焦点を当て、織物という表層からその⽂化背景や歴史の深層を探る。2023年に引き続き、アート展のディレクターを南條史⽣が、キュレーターを丹原健翔が務める。

「FUJI TEXTILE WEEK 2023」デザイン展 撮影=吉田周平

 さらに本芸術祭では「Yamanashi Textile Shop(仮)」を開設する。本展でお届けした多彩な織物の魅⼒に直接触れ、持ち帰ることができるように、⼭梨県内でつくられたテキスタイル製品を厳選したセレクトショップをオープン。バッグに傘、タオルなど、⾼品質でデザイン性の⾼いアイテムを取り揃える。

「Yamanashi Textile Shop(仮)」イメージ

 加えて、デザイナー・⼭縣良和が主宰する「coconogacco(ここのがっこう)」や、インディペンデント系書店などとのジャンルを超えたコラボレーション企画も計画されている。

 ⾝近にありながら、その存在を⾒つめることの少ない「布」の魅力を、分野を超えた連携を通して伝えることが目指される。