EXHIBITIONS

藍と紅のものがたり

2025.07.29 - 09.23
 大倉集古館で「藍と紅のものがたり」が開催される。

 古来より、人々は衣服を染めるために様々な染料を使用してきた。19世紀の中頃に合成染料が誕生するまでは、動植物から抽出した天然の染料によって色を手に入れていた。天然染料をつかった日本の色彩文化において欠かせないものが、植物のアイとベニバナから生まれる藍色と紅色だ。手間のかかる工程による伝統的な藍染と紅花染は、それぞれ独自の文化を築いてきた。

 本展では、ふたつの色と染料技術の歴史、そこから生まれた衣装や衣服を紹介し、その魅力を見つめなおす。