EXHIBITIONS
第3展示室 特集展示
生田コレクション 鼓胴
国立歴史民俗博物館で、第3展示室 特集展示「生田コレクション 鼓胴」が開催される。
生田コレクションは、明治から大正期、ビール産業の草創に貢献した人物として知られる生田秀(1857〜1906)と、その長男で鼓胴研究に勤しんだ生田耕一(筒哉、1882〜1933)とが、二代にわたり収集した能楽関係コレクションだ。
能においては、小鼓・大鼓・太鼓・能管という性格の異なる四種の楽器がもちいられるが、本コレクションの中核をなすのは、小鼓の本体にあたる音を共鳴させるための筒(小鼓胴)92点となる。能楽を代々家業とした家や大名家等に伝来した資料とは異なり、研究的な視点によって集められたため、流儀(流派)の好みに偏らず、室町時代から大正時代という幅広い制作年代の鼓胴を含む、系統だったコレクションである点に特色がある。
本展では、音楽・楽器史、技術史、美術史の研究資料として高く評価されてきた生田コレクションから小鼓胴・大鼓胴・太鼓胴ほか主要な資料を展示。鼓を構成する各部品や、鼓胴内部の鉋目に象徴される楽器製作技術、鼓胴表面に施された多彩な蒔絵装飾、さらにはコレクションの成立背景などを通じて、室町時代から江戸時代、さらに近代に受け継がれた能楽文化の一端を紹介する。
生田コレクションは、明治から大正期、ビール産業の草創に貢献した人物として知られる生田秀(1857〜1906)と、その長男で鼓胴研究に勤しんだ生田耕一(筒哉、1882〜1933)とが、二代にわたり収集した能楽関係コレクションだ。
能においては、小鼓・大鼓・太鼓・能管という性格の異なる四種の楽器がもちいられるが、本コレクションの中核をなすのは、小鼓の本体にあたる音を共鳴させるための筒(小鼓胴)92点となる。能楽を代々家業とした家や大名家等に伝来した資料とは異なり、研究的な視点によって集められたため、流儀(流派)の好みに偏らず、室町時代から大正時代という幅広い制作年代の鼓胴を含む、系統だったコレクションである点に特色がある。
本展では、音楽・楽器史、技術史、美術史の研究資料として高く評価されてきた生田コレクションから小鼓胴・大鼓胴・太鼓胴ほか主要な資料を展示。鼓を構成する各部品や、鼓胴内部の鉋目に象徴される楽器製作技術、鼓胴表面に施された多彩な蒔絵装飾、さらにはコレクションの成立背景などを通じて、室町時代から江戸時代、さらに近代に受け継がれた能楽文化の一端を紹介する。