
不確実性の時代に世界の美術品市場はどこへ向かうのか? マーケット権威のクレア・マカンドリュー博士が解説
国際的なアートマーケットはいま、縮小と再編の渦中にある。アート・バーゼルとUBSによる2025年版「The Art Basel and UBS Global Art Market Report」の発表にあわせ、著者である文化経済学者クレア・マカンドリュー博士に、グローバル市場の変化や今後の展望について聞いた。
国際的なアートマーケットはいま、縮小と再編の渦中にある。アート・バーゼルとUBSによる2025年版「The Art Basel and UBS Global Art Market Report」の発表にあわせ、著者である文化経済学者クレア・マカンドリュー博士に、グローバル市場の変化や今後の展望について聞いた。
2025年3月7日、アムステルダムでアンゼルム・キーファーの大規模展「Sag mir wo die Blumen sind」が開幕した。本展は、ファン・ゴッホ美術館とアムステルダム市立美術館による共同キュレーションのもと、キーファーの新作を含む幅広い作品を展示する。2019年に構想が始まったこの展覧会は、どのような経緯を経て実現したのか。そして、今日の社会・政治情勢のなかでどのような意味を持つのか。長年美術館に携わるキュレーターたちに、その背景と意義を聞いた。
シャルジャ美術財団は、2009年にフール・アル・カシミの指導のもと設立され、シャルジャ・ビエンナーレをはじめとする多様なアートプログラムを通じて、地域と国際社会を結びつけてきた。昨年『ArtReview』によるアート界の「Power 100」ランキングで1位に選出され、「あいち2025」やシドニー・ビエンナーレの芸術監督も務めるアル・カシミが、財団設立の経緯やビエンナーレの独自性などについて語った。
研究者として人工知能(AI)に携わり、現在は表現者としてAIとともに芸術を生み出している岸裕真。√K Contemporaryで開催中の大規模個展「Oracle Womb」(〜3月15日)にあわせて話を聞いた。
1990年に千葉・佐倉に開館して以来多くの美術ファンに愛されてきたDIC川村記念美術館。今年4月からの休館が予定され、東京・六本木の国際文化会館との協業による移転が決定した。六本木でどのような美術館モデルを築くのか。その背景やコレクションの行方を含め、キーパーソンである池田尚志(DIC株式会社 代表取締役 社長執行役員)と近藤正晃ジェームス(公益財団法人 国際文化会館理事長)にインタビューを行った。
透明なガラスに植物や日常の風景を封入し、目には見えない記憶の可視化を追求するアーティスト・佐々木類。その個展「不在の記憶」が、東京・西麻布のWALL_alternativeで開催された。これを機に、佐々木の制作背景に迫る。
3年以上におよぶ大規模改修工事を経て、全面開館を迎えた横浜美術館。2020年から同館館長を務める蔵屋美香に、現代のあるべき美術館像を聞いた。
『オオカミの家』(2018)で大きな話題を呼んだチリ出身の監督クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャによる2作目『ハイパーボリア人』が2月8日より全国で順次公開される。本作のテーマ設定や制作手法、チリのアニメーションシーンについて、アニメーション研究者・田中大裕が話を聞いた。
2014年にパリで設立された「AWARE: Archives of Women Artists, Research & Exhibitions」。18世紀〜20世紀の女性アーティストたちを再評価し多言語でその業績を公開、現代における創造性の振興に国際的に寄与してきている。この非営利団体の特筆すべき活動、「AWARE - 日本」設立の背景、そして2月東京で開催されるイベントについて、共同設立者兼エグゼクティブ・ディレクターのカミーユ・モリノーと国際プログラム責任者のニナ・ヴォルツに話を聞いた。
電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP」が昨年11月に東京都内で開催。その関連イベントとして実施された「ETERNAL Art Space」では、ベルリン在住のオーディオ・ヴィジュアルアーティスト 黒川良一による2作品《ground》《re-assembli》が上映され、大きな反響を呼んだ。黒川の経歴やオーディオ・ヴィジュアルに対する考え方、そして2000年代以降から現在に至るまで、日本のメディア・アートにおいてサウンドという要素がどのように展開したのか。同イベントをきっかけに、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員 畠中実との対談をお届けする。
今年10月、国立西洋美術館が手話による常設展解説動画のタブレット貸出サービスを開始した。これらの映像コンテンツをはじめ、様々な文化施設にてろう者向けのアクセシビリティ向上をサポートする取り組みを行っているのが、映画監督・映像クリエイターの今井ミカが代表を務める株式会社サンドプラス(SANDO+)だ。ろうの当事者としてもこれらに携わる今井にとって、現在の日本の文化施設はどのように映るのだろうか。また、今井が思い描く未来とはどのようなものか。インタビューのなかで話を聞いた。
東京都写真美術館で日本国内では2年ぶり、東京の美術館では初の個展となる「アレック・ソス 部屋についての部屋」展を開催中のアレック・ソス。「部屋」をテーマに構成する初めての試みでは、ソスの内面をつまびらかにするような作品が展示されている。彼が語った写真を撮る理由、そしてそこにある相反する思いとは?
おもに木彫を表現領域として巨大彫刻を制作する森靖。長野・安曇野の碌山美術館で個展「森靖展 -Gigantization Manifesto-」を開催中の森に、その制作に対する姿勢や彫刻というメディアにかける思いを聞いた。
東京・中目黒の104 GALERIEを会場に、個展「Cover and Recover」を開催中のドイツ出身アーティスト、ピウス・フォックス。ベルリン芸術大学修士課程を修了し、フランク・バドゥールやピア・フライス(ゲルハルト・リヒターに師事)らのもとで学んだ作家に、個展会場で抽象絵画の表現の可能性について話を聞いた。
チェン・ウェイは、現代中国を代表する80年代生まれのアーティストで、北京を拠点に写真を主な表現手段として活動している。7月には東京都写真美術館のグループ展「TOP Collection 見ることの重奏」に参加し、現在は4年ぶりとなる東京での個展「Sleepless Tonight」をオオタファインアーツとオオタファインアーツ7CHOMEで開催中のチェンにインタビューを行った。
東京・神宮前のGallery 38でサウンド・アーティスト細井美裕の初個展「STAIN」が開催中だ。これまで音が空間や時間の知覚を変容させる可能性を探求してきた作家が見せるオブジェの数々は何を意味するのか? NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員の指吸保子が聞いた。
2021年に初開催されたアートウィーク東京(AWT)は、東京のアートシーンを国内外に発信する新たなプラットフォームとして発展を遂げている。国際的なアートシーンとの接続や、日本アート界の課題解決を目指すAWTが、どのように未来を見据えているのか。共同創設者の蜷川敦子氏に話を聞いた。
日本の国公立美術館として昨年、初めてルイーズ・ブルジョワの作品を収蔵した大阪の国立国際美術館。この画期的な収蔵を通じて、国立美術館の収蔵方針やコレクションの課題について、同館学芸課長の植松由佳氏にインタビューした。作品収蔵の意義やこれからの展望について考察する。
麻布台ヒルズギャラリーで開幕した「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」。2023年3月から国立工芸館(金沢)での開催を皮切りに多くの人々の注目を集めてきた同展で、一際存在感を放つのが金工作家・吉田泰一郎の作品だ。伝統的な技法をアップデートさせ、ポケモンに挑んだ作家の仕事に迫る。
芸術の道を志しながらも、戦争のために若くして亡くなった画学生たちの作品や資料を展示する、長野県上田市の「戦没画学生慰霊美術館 無言館」。作品の収集を自ら行い、1997年の開館より館主を務めてきた窪島誠一郎に加え、2024年6月、その共同館主にエッセイストの内田也哉子が就任することが発表された。無言館とはどのような場所なのか? 内田の就任の機会に、ふたりに話してもらった。
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