EXHIBITIONS
画商 爲永清司が育てたポール・アイズピリ展
ギャルリーためなが 東京店で「画商 爲永清司が育てたポール・アイズピリ展」が開催されている。
同廊は、1969年の開廊以来56年にわたり、銀座より数々の作品を紹介してきたが、今年の夏を限りに銀座での活動を終え、新たに南青山・骨董通りへ移転。本展は銀座で最後の展覧会として、同廊の創業者・爲永清司(1932〜2025)と作家ポール・アイズピリ(1919〜2016)の約60年にわたる交流に焦点をあてながら、アイズピリが生みだした初期から晩年までの作品約35点を展覧している。
開廊当時、日本には印象派の絵画は紹介されているものの、エコール・ド・パリの作家をはじめ、その次世代のヨーロッパ絵画は未だ認知されていない時代であった。爲永は、それらの作家の名作を日本の美術館やコレクターにおさめ、同時に現代の作家たちを発掘して世に送り出すことを使命としていた。その作家のなかのひとりがポール・アイズピリだ。1957年のパリでの出会いから親交を深め、69年の同廊開廊時には契約作家として開廊後初となる個展を開催。以後、同廊全店舗で60回以上の個展、3000点以上の作品を国内外に紹介してきた。頻繁にアイズピリのアトリエを訪れた爲永の導きで作風が広がり、80年代には濃密な色彩と単純で力強い形象に満ちた画風を確立。2000年代の晩年には画面は明るさと軽やかさを増し、人物や自転車が宙を舞う自由な遊び心に満ちた様式をも開花させる。開廊以来、東京店では約30回に及ぶアイズピリ展が開催されており、その結びとして本展が開催されている。
同廊は、1969年の開廊以来56年にわたり、銀座より数々の作品を紹介してきたが、今年の夏を限りに銀座での活動を終え、新たに南青山・骨董通りへ移転。本展は銀座で最後の展覧会として、同廊の創業者・爲永清司(1932〜2025)と作家ポール・アイズピリ(1919〜2016)の約60年にわたる交流に焦点をあてながら、アイズピリが生みだした初期から晩年までの作品約35点を展覧している。
開廊当時、日本には印象派の絵画は紹介されているものの、エコール・ド・パリの作家をはじめ、その次世代のヨーロッパ絵画は未だ認知されていない時代であった。爲永は、それらの作家の名作を日本の美術館やコレクターにおさめ、同時に現代の作家たちを発掘して世に送り出すことを使命としていた。その作家のなかのひとりがポール・アイズピリだ。1957年のパリでの出会いから親交を深め、69年の同廊開廊時には契約作家として開廊後初となる個展を開催。以後、同廊全店舗で60回以上の個展、3000点以上の作品を国内外に紹介してきた。頻繁にアイズピリのアトリエを訪れた爲永の導きで作風が広がり、80年代には濃密な色彩と単純で力強い形象に満ちた画風を確立。2000年代の晩年には画面は明るさと軽やかさを増し、人物や自転車が宙を舞う自由な遊び心に満ちた様式をも開花させる。開廊以来、東京店では約30回に及ぶアイズピリ展が開催されており、その結びとして本展が開催されている。