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花月啓祐

Keisuke Kagetsu

 花月啓祐は「となり」という言葉を手がかりに、物や行為、空間に宿る関係性をテーマとした作品を制作する美術作家である。絵具の重なりや紙の繊維の揺らぎ、作業の痕跡など、微細な関係性に着目する。《一筆のとなり》では、一筆ごとの行為とそれを取り巻く環境との対話から詩的な気配を生み出す。日常の観察を起点に、見えにくい関係や境界の美を探求している。